02/11/20 すみたに作成

年表  国立市の「教育正常化」「教育改革」

 

    主に教育行政の動きをまとめました。その他、保護者・市民の動きなどは多数。

    見づらくてすみません。漏れているものもかなりあると思います。今後、加筆していきますので、指摘してください。

 

2000年

10月20日

ピースリボンの着用を理由に処分(文書訓告・職務専念義務違反)を受けた二小教職員3名が人事委員会に提訴。

 

11月20日

国会の院内集会「国旗・国歌法制化は何をもたらしたか?」国立からの報告など。

 

12月1日

2名の指導主事、4名の教職員、突然の加配。この時期の加配は異例。

 

12月8日

市議会総務文教委員会。「子どもが主体になる学校行事を求める会」「子どもの発言を守る2000年国立二小卒業生保護者を支援する会」による「国立市と国立市教育委員会の情報操作・漏洩・捏造疑惑に関わる百条委員会の設置を求める陳情」不採択。「国立市立学校有志」による「『国立市立学校教育改善検討委員会報告書』に対する意見書の提出を求める陳情」不採択。(12月21日、市議会流会のため、陳情は廃案に。)

 

12月8日

教育改革について、佐藤学氏の講演会。市教委主催、芸小ホールにて。

 

12月18日

校長からの要望(11月)に応え、国旗・国歌実施の市教委「通達」が出される。

 

12月22日

市教委定例会。「子どもの発言を守る2000年国立二小卒業生保護者の会・支援する会」による「二小卒業式実施報告書及び中間報告を見直し、あらためて審議することを求める陳情」。3対1で不採択。「市教委の<正常化>を願う市民の会」より「あまりにも杜撰かつ疑念を招く情報開示のあり方等を改善するよう求める陳情」。3対1で不採択。

都教委へ回答する「改善策」を議決。

 

石原都知事が定例記者会見で「国立の教育は異常」「一点突破全面拡大で国立を教育改革のよすがに」などと発言。このころ、石井教育長が石原都知事と面会・意見交換していたことが判明。

 

12月23日

小金井公開堂にて、「国立市教職員の不当処分を問う!」12・23集会。右翼の街宣車の妨害など多少あったが、500人ほどの参加で盛況。

 

12月26日

朝日新聞「ポリティカにっぽん」で、「二小問題」について早野透氏のコラム「日の丸掲揚の波紋は今も」。この記事への反論で、産経新聞は、「土下座要求の記事は、二小卒業式実施報告書を見て書いた」と書く。

 

2001年

1月1日

職員会議細則・管理運営規程、この日付で各学校で校長決定。指導主事が職員会議に出席できる、会議録を校長が加除訂正できるなど。

 

1月9日

教育委員会定例会。「市教委の<正常化>を願う市民の会」の要望書に関して、「政治的な意図を持った一部の人」「イデオロギッシュで不誠実な要望書」などと発言。

 

1月11日

「国立の教育を守る市民連絡会」が、「国立の教育は異常」発言に関して、石原と知事へ公開質問状。16日、秘書より、特に回答しない旨の連絡。

 

1月16日

市民連絡会が8月から要望していた教育長との面会が実現。都知事との懇談についてなど質問する。

 

1月31日

市民連絡会が、上原市長と懇談。石井教育長による「特殊なイデオロギーを持った一部の人たち」などの問題発言に関して。また、度重なる石原都知事の暴言・介入に対して、市長として抗議声明を出すことも求める。

 

2月8日

東京都教育委員会、教科書採択について、教員による絞込みをせずに、教育委員の責任で選ぶようにという通知を出す。

 

2月14日

教育委員会定例会。子ども総合計画策定委員会条例案・国立市立学校教育構想条例案を決定。判断材料が不十分、もう一度審議をという委員の声を押し切り、合議制のはずがまたも採決を強行(このとき既に3月議会のための予算書は印刷されていた。)

 

2月20日

市民連絡会、教育長と話し合い。

 

2月21日

産経新聞と雑誌『正論』への情報提供の真相を究明する調査委員会設置を求める陳情を、「子どもが主体になる学校行事を求める会」「国立二小卒業生保護者を支援する会」が提出。

 

2月22日

二小卒業生保護者、教育委員会と二小報告書問題について懇談。

 

3月1日

多摩島嶼地区教職員組合が、市教委に抗議・要請文。異動を希望していない伴さん(国立二小)を、政治的意図で強制異動させようとしていることについて。

 

3月3日。

国立高校卒業式。一橋大学で、「これからの国立の教育を考える集い」。

 

3月12日

音楽専科に「君が代」ピアノ伴奏を強制しないよう、石井教育長と二小教頭に市民とキリスト教徒の申し入れ。

 

3月16日

産経新聞と雑誌『正論』への情報提供の真相を究明する調査委員会設置を求める陳情、趣旨説明も認められず、総務文教委員会で不採択。

 

3月18日

国連レポートNGO準備会。二小、五小、一中の事例を取り上げることに。右翼新聞『日本時事評論』(山口市)、市内で大量個別配布。

 

3月19日

中学校卒業式。式場に「日の丸・君が代」。一橋大学学生有志、副学長に卒業式での「日の丸」掲揚反対の申し入れ。

 

3月22日・23日

小学校卒業式。式場に「日の丸・君が代」

 

3月26日

「市教委の<正常化>を願う会」による「地方公務員法の守秘義務に違反して、産経新聞に情報漏えいした人物を特定し、法令に則って、適切な措置を求める陳情」が継続審議に。

 

3月28日

一橋大学卒業式。事務等屋上の「日の丸」掲揚に学生ら抗議。市議会最終本会議で、学校教育基本構想条例否決。子ども総合計画条例は可決。MXテレビ夜ニュース番組「子どもの気持ちはどうなるの? −国立二小問題が投げかけたものー」

 

3月30日

ニューシティ国立で、産経新聞「正論」講演会。

 

4月1日

人事異動で二小・五小に教頭二人配置へ。

 

4月8日

「国連NGOレポートをつくる会」設立総会。

 

4月24日

市教委定例会。産経新聞への情報漏えい疑惑について、市教委「調査報告」。継続審議になっていた陳情は3対1で不採択。

 

4月28日

ともに国立の教育をつくる会主催、市教委後援「国立らしい学校評議員制とは」開催。

 

5月6日

集会「子どもの権利条約を私たちの手に:くにたちから国連へレポートを」開催。

 

6月14日

東京都教育委員(鳥海巌・米長邦雄。石原都知事になってから任命された委員。鳥海は石原都知事と家族ぐるみの付き合い。米長も石原と親しい。)が、6小を視察。翌日の新聞に「学級崩壊から立ち直った」「教師が変われば学校も変わる」などと一方的なキャンペーン記事。

 

6月28日

 浜之郷小学校(神奈川県茅ヶ崎市)の授業研究に市民連絡会からも参加。

 

6月30日

「国立市の教科書採択を考える会」によるシンポジウム。講師、中村政則さん。参加者約80名。

 

7月10日

市教委定例会。扶桑社教科書採択反対の陳情は不採択。一方、採択賛成要望書を重視する発言があり、扶桑社採択の可能性が懸念された。

 

7月16日

扶桑社教科書採択反対の署名1336名分提出。

 

7月23日・24日

市教委定例会にて教科書採択。傍聴200名。反対署名10000名を超える。

 

8月3日

市民連絡会、石井教育長と話し合い。六小新聞記事、都教委の国立についての議論、学力テスト、二小最終報告書など話題に。

 

8月5日

多摩教祖等主催の8・5集会

 

8月7日

都教委の養護学校扶桑社教科書採択を受け、都庁要請抗議行動。都教委への抗議撤回要請への賛同署名活動開始。市民連絡会も呼びかけ団体の一つ。

 

8月14日

養護学校の扶桑社教科書採択に抗議と再検討の署名を提出。記者会見。

 

8月16日

市教委定例会。「文教都市くにたちにふさわしい学校教育構想に関する提言委員会条例案」を決定。

 

8月19日

国立市主催「教育委員制度の変遷と今日的課題」講演会。

 

9月3日

市議会初日。即休憩となる。

 

9月17日

市教委定例会。二小嘱託の鷲野教諭が『正論』に書いた文章については不問に。

 

9月20日

わくわく塾。学校指導課の指導主事から、これからの学校教育について話を聞く。

 

9月27日

多摩中教員の根津公子さん、「指導力不足教員」として都教委に上申される

 

10月2日

「新しい歴史教科書をつくる会」の藤岡信勝氏ら、市長アピール撤回要望に市役所来庁。

 

10月5日

「新しい歴史教科書をつくる会」副会長の高橋史郎氏の講演会。市教委後援。

 

10月6日

「知りたい 伝えたい 本当のこと」パートU

 

10月9日

市教委定例会。「子どもが主体になる学校行事を求める会」、二小嘱託の鷲野氏と話し合い。

 

10月26日

国立七小で道徳公開授業。講師は、高橋史郎氏。

 

11月2日

二小教職員不当処分撤回集会

 

11月6日

市教委定例会。二小卒業式についての「最終報告」。

 

 

11月9日

教育委員の人事案件について臨時議会開催。市長提案2名のうち佐野氏選任、長沼氏は不同意に。

 

11月13日

市教委定例会。伊藤和美氏・重野和夫氏は退任し、新教育委員 佐野文代氏、もう1人は空席。

 

11月18日

二小保護者を支援する会 総会

 

11月20日

二小道徳公開講座

 

12月5日

国立二小の処分に関する人事委員会の第一回公開口頭審理。

 

12月20日

「日の丸・君が代」強制反対の要望書提出(「子どもが主体になる学校行事を求める会」)

 

12月22日

集会「教員と子どもは意見を表明してはいけないのか!?」

 

12月25日

市教委定例会。基本方針に学習指導要領が入る。学校管理運営規則の一部改正、「出席停止」命令を市教委がすることに。

 

2002年

1月8日

卒業証書の元号強制反対の要望書。(「日の丸・君が代」はいらない!くにたち・一橋ネット)

 

1月16日

一中道徳公開授業。講師は、長谷川三千子氏(「日本女性の会」副会長)。

 

1月27日

産経新聞国立専売所他主催による藤岡信勝講演会。

 

1月28日

産経・読売で、五小報道される。この日に、報道された教員は担任をはずされる。

 

2月4日

「強制しないで! 日の丸・君が代・元号」 人権SOSホットライン開設。

 

2月7日

校長会会長の清水文夫氏(一中)が、P連代表に、P連活動を批判し質問状を送付。

 

2月8日

一中清水校長の政治活動に対する処分を求める要望書を市教委に提出。

 

2月9日

集会「今学校で何が?:子どもの人権とセクシャルハラスメント」

 

2月14日

人権SOSホットライン相談・交流の集い。

 

2月15日

教育委員会定例会。「学校教育法及び学習指導要領の理念と目的に則って、適正な卒業証書授与式の実施を求める陳情」が1800名の署名付きで出される。2名の委員が不採択の意見を表明するが、持田学校指導課長が「不採択にされて学校現場に影響を与えてはいけない」と口をはさみ、結果、継続審議2名、不採択1名で継続審議になる。もう一つ、「国立市個人情報保護及び情報公開に関する条例の適正な運用を求める陳情」(市教委の正常化を願う市民の会)。石井教育長は反省せず、「不採択」。二人の委員は「趣旨採択」で、結果、趣旨採択に。

 

2月26日

伴さんの不当異動、人事委員会第一回公開口頭審査。二小澤幡校長の尋問。

 

3月4日

市議会の一般質問。五小の校長の態度や、校長会がP連に出した公開質問状など取り上げられる。

 

3月10日

「日の丸・君が代」強制反対集会・デモ

 

3月15日

市議会総務文教委員会。「開かれた教育行政の推進を求める陳情」(石井教育長との対話をすすめる市民の会)。教育長が、「目がくらんでいる」などの問題発言をし、議事録から削除。陳情は不採択。

 

3月20日

中学校卒業式。日の丸・君が代・元号、完全実施。

 

3月22日

任期が切れる福永ゆり教育委員、最後の市教委定例会。八小の校長、校旗ができたことを報告。

 

3月25日

小学校卒業式

 

4月

心のノート

 

4月5日

読売新聞、「国立の小学校で少人数指導」の記事。

 

4月8日

小学校入学式

 

4月9日

中学校入学式

 

4月10日

2名の委員交代後、初の市教委定例会

 

4月12日

右翼新聞「日本時事評論」が、国立市内の一部地域に配布される。

 

4月13日

市民連絡会総会。

 

4月18日

市教委の正常化を願う会、主幹制反対のようぼうしょ。

 

4月21日

スクール・セクハラ学習会(公民館)

 

4月24日

市教委定例会。賛成多数(石井・根本・砂糖)で、主幹制の導入決定。来年4月1日より実施。

 

5月9日

第四回人事委員会。

 

5月12日

卒業式・入学式を語る会

 

5月22日

市教委定例会。今後、定例会は月1回にし、懇談会(秘密会)を増やすとの決定。また、要望書は、氏名・住所を公開することに。内容によっては、事務局が選別して、定例会に出さない場合も。

 

7月21日

学習会「学校選択制を考える」 講師:前品川区教員 片桐さん

 

8月4日

全国PTA問題研究会の集会

 

8月9日

教育科学研究会の全国大会一橋大学で。国立市の教育改革についても議論される。

 

8月11日

国旗国歌法・処分3周年首魁

 

8月24日

HBの会総会

 

 

 

inserted by FC2 system Content-Disposition: form-data; name="file-to-upload-04"; filename="C:\Documents and Settings\Administrator\My Documents\・ロ。シ・爭レ。シ・ク\net.021128.htm" Content-Type: text/html 高円宮の葬儀 弔旗掲揚に反対する要望書

2002年11月28日

国立市市長  上原 公子 様

 

国立市教育委員会

 教育委員長 佐野 文代 様

 教育長      石井 昌浩 様

 各市立学校 校長    様

       「日の丸・君が代」はいらない!

くにたち・一橋ネット

 

高円宮憲仁さんの葬式の日に弔旗掲揚しないよう求める要望書

 

 11月22日、高円宮憲仁さんが、スカッシュをしている際中に倒れて、死亡しました。29日に行われる葬式に関連して、文部科学省は、葬式当日に弔旗を掲揚して哀悼の意を表すよう協力を求める通知を都道府県教育委員会に送ったとのことです(11月26日朝日新聞夕刊)。

 皇族の死や誕生を特別視して、「国民こぞって」悲しんだり祝ったりすることを強制しようとする文部科学省の姿勢は、憲法の平等原則にも反しています。

 

高円宮憲仁さんの死について、市民の気持ちは多様です。もちろん、死を悲しんでいる人もいるでしょうが、そもそも、関心がない、知らなかったという人も多いでしょう。この不況の中、人の税金で生活し、外国に行ったりスポーツしたりしている皇族がひとり減ったことをむしろ喜んでいる人もいるでしょう。皇族とは、知り合いでも何でもないので、別に悲しくもなんともないという人もいるでしょう。市民の多様な気持ちを、市教委が代表して一方的に「弔意の表明」としてまとめる権限はありません。

 国立市では、日々、人が生まれたり、死んだりしていると思いますが、その度に、国旗掲揚したり半旗にしたりということはしていないはずです。しかし、皇族のときだけ、弔旗を掲揚するということは、皇族の生命だけを特別視し、市民より重要なものとして位置付けるということになります。

 

 以下、要望します。

 

高円宮憲仁さんの葬式に関連して、弔旗を掲揚したり、訓話を行ったりしないこと。

 

 

 

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