2002年11月28日
国立市市長 上原 公子 様
国立市教育委員会
教育委員長 佐野 文代 様
教育長 石井 昌浩 様
各市立学校 校長 様
「日の丸・君が代」はいらない!
くにたち・一橋ネット
高円宮憲仁さんの葬式の日に弔旗掲揚しないよう求める要望書
11月22日、高円宮憲仁さんが、スカッシュをしている際中に倒れて、死亡しました。29日に行われる葬式に関連して、文部科学省は、葬式当日に弔旗を掲揚して哀悼の意を表すよう協力を求める通知を都道府県教育委員会に送ったとのことです(11月26日朝日新聞夕刊)。
皇族の死や誕生を特別視して、「国民こぞって」悲しんだり祝ったりすることを強制しようとする文部科学省の姿勢は、憲法の平等原則にも反しています。
高円宮憲仁さんの死について、市民の気持ちは多様です。もちろん、死を悲しんでいる人もいるでしょうが、そもそも、関心がない、知らなかったという人も多いでしょう。この不況の中、人の税金で生活し、外国に行ったりスポーツしたりしている皇族がひとり減ったことをむしろ喜んでいる人もいるでしょう。皇族とは、知り合いでも何でもないので、別に悲しくもなんともないという人もいるでしょう。市民の多様な気持ちを、市教委が代表して一方的に「弔意の表明」としてまとめる権限はありません。
国立市では、日々、人が生まれたり、死んだりしていると思いますが、その度に、国旗掲揚したり半旗にしたりということはしていないはずです。しかし、皇族のときだけ、弔旗を掲揚するということは、皇族の生命だけを特別視し、市民より重要なものとして位置付けるということになります。
以下、要望します。
高円宮憲仁さんの葬式に関連して、弔旗を掲揚したり、訓話を行ったりしないこと。