「日の丸・君が代」はいらない!
くにたち・一橋ニュース

25

2000/12/04発行


●● 今号の内容 ●●

【1】ついに来た!? 送りこまれてきた指導主事と管理職候補
【2】最近のできごと
【3】投稿―産経新聞で報道されなかったこと  (ぽぽんた)
【4】12月市議会の傍聴のご案内
【5】『正論』1月号に記事


【お詫びと訂正】  ニュース24号で、『正論』(12月号)に掲載された2小卒業式「中間報告」は守秘義務違反・情報漏洩によるものだと書きましたが、国立市情報開示条例にのっとって一番早く開示されたのは11月18日ということで、守秘義務違反だという断定はできなくなりましたので、お詫びして訂正いたします。
 ただし、都教育庁が「人の生命の保護」などを理由に非開示にしている部分をも、市教委が開示していること(そして、それが『正論』に掲載されている?)の問題性というのは、依然として残っています。


【1】ついに来た!? 送りこまれてきた指導主事と管理職候補 


 12月1日付で、国立市教委に指導主事が2名(両名とも管理職候補)異動してきた。これで指導主事は倍の4名となり、学校指導課(持田浩志課長)がさらに強くなることが懸念される。また、5小・6小にも、教職員が2名ずつ(管理職候補もいる)やってきた。教育次長によれば、今回の人事異動の理由は、市教委については今後の教育改革のために人手が必要なので2、3ヶ月前から都に依頼していたため、また、5小・6小については図書館要員・学習生活指導などのために、校長から職員増員の要望が来ていたためとのこと。
 しかし、5小校長はそのような要望書は出していないと発言していること、教育次長も前日までこの異動を知らなかったこと、この時期の教員の加配は通常ありえないことなど、この異動は理由も時期も不明確な点が多い。
 やはり、この異動は、都教育庁と石井教育長・持田指導課長らによって決定され、国立市立学校教育改善検討委員会の報告通りに、国立の教育を「正常化」し、教職員を監視し、卒・入学式での「日の丸・君が代」の導入を推進するために、送りこまれてきたと解釈すべきなのではないだろうか。
 実際、広島や所沢高校では、それまでの教職員を追い出し、管理職候補を送りこむことで、「正常化」がはかられていった。国立への「正常化」攻撃は、新たな段階を迎えているのではないだろうか。


【2】最近のできごと


★★★10月17日(火) 【改善検討委が全都に波及―国立をモデルに管理強化】
 都内の区市教育長会にて、国立市立学校教育改善検討委員会の報告書が説明され、各地域での検討を依頼。24日(火)には、指導主事の会にて、各地域で教育課程・学校運営の現状把握と改善を依頼。

★10月24日(火) 【都議会で改善検討委の報告】
 都議会文教委員会で国立市立学校教育改善検討委員会報告が報告される。議事録は http://www.gikai.metro.tokyo.jp/gijiroku/bunkyo/d3030027.htm 参照。

★11月1日(水) 【事案決定規定で校長権限強化!?】
 国立市の公立学校で事案決定規定が施行される。

★11月20日(月) 【院内集会を開く】
 院内集会「国旗・国歌」法制化は何をもたらしたか 国立からの報告など。(「加藤の乱」のため残念ながら議員があまり参加できず…)

★ 11月23日(木) 【支援する会ニュース発行】
 子どもの発言を守る2000年国立2小卒業生保護者を支援する会が、「支援する会ニュース 6号」を発行。

★★★11月21日(火)
         【校長会が国旗・国歌適正実施の「通達」を出すよう求める要望書】
 中山豊・校長会会長(5小校長)が、市教委に対して今春は国旗・国歌適正実施の「通達」を出すように求める要望書を提出。市教委は、96年度(?)より、市教委は校長に対して国旗・国歌の適性実施を求める「通知」を出してきたが、「通達」にすることで、より拘束力が強まり、教職員への圧力も強くなる。
 なお、校長の要望書に呼応するかのように、11月27日で「国立の学校教育を考える会」も、通達を出すよう求める要望書を提出している。

★11月21日(火) 【都議会文教委にて「教職員の現場はずしも」の答弁】
 都議会文教委員会。桜井武自民党都議の「全く反省することなく今もなお校長の命に従わない教員への指導をどうするのか」との質問に対して、斎藤尚也都教育庁指導部長は「教育委員会職員が学校訪問する。是正されない場合、当該職員を学校から外して行う取り出し研修も含め検討する」などと答弁したという。

★11月25日(土) 【一橋大で福田雅章さんを囲んでの学習会】
 学習会「子どもの人権と学校教育」。一橋大教員・DCI日本支部代表の福田雅章さんのお話を聞く。9・25集会での「土下座要求こそ子どもの権利条約・意見表明権の真髄」との提起を受け、改めてお話を聞く機会を持つ。

★11月25日(土) 【都教組国立地区協などが教育のつどい】
 「すこやかに育て 国立の子どもたち ―父母・市民・教職員が手をつなぐ教育のつどい―」が、都教組国立地区協・新日本婦人の会国立支部などの数団体により開催される。シンガーソングライターの横井久美子さんのオープニング、全教前教文部長の河合尚規さんの講演など。

★★11月27日(月) 【市教委の情報漏洩疑惑ついての陳情】
 「国立市と国立市教育委員会の情報操作・漏洩・捏造疑惑に関わる百条委員会の設置を求める陳情書」を、「子供が主体になる学校行事を求める会」「子どもの発言を守る2000年国立2小卒業生保護者を支援する会」の連名で国立市議会に提出。
 9月議会では、国立市は調査会を設置して情報漏洩疑惑を解明するように求めた陳情が出されたが否決されている。その後も、市教委のずさんな情報管理と人権無視の行政は改善されていないので、議会が百条調査委員会を設置して、疑惑の真相を究明し、責任を明らかにし、再発防止がはかられるようにすることを求めている。
★★11月27日(月) 【国立市立学校教育改善検討委員会についての陳情】
 「『国立市立学校教育改善検討委員会報告書』に対する意見書の提出を求める陳情」を、国立市立学校保護者有志が提出した。改善検討委報告は、地方分権の流れに逆行するものであり、自治体における教育の主体性を尊重するよう都教委に対して、市議会として意見書を提出することを求めている。

★11月30日(木) 【国立市教育委員会定例会】


【3】産経新聞が報道しなかったこと (ぽぽんた)


 国立第二小学校では、2000年の春から夏にかけて、産経新聞の集中攻撃を受けました。4ケ月で70近くの記事…その記事のトップに『土下座要求した』という事実無根の言葉が入り、「国立二小土下座問題」としてもホームページにも載っています。

**しかし、意外にも他の新聞社で扱っているのに報道されなかった内容があります**
●4月26日 右派グループによる街宣車70台近くのデモにより、国立二小は午後の授業をふりかえ、児童を下校させた。デモは、3時間におよび、市民、保護に苦痛を与え、子どもの心を傷つけていった。
●7月26日 共同記者会見で、保護者と教員が人権救済申し立てをしたことをアピール。
●8月9日 国立で、「日の丸・君が代」おしつけ反対の集会とデモが行われる。
●9月4日 反ひのきみネットが母体となり、都庁へ1064名の処分撤回署名を提出後、記者会見。(産経記者もいた。)
●10月20日 国立二小の文書訓告を受けた教職員3名が不服審査請求。

 教育委員会や議会や文教委員会の記事は頻繁だし、国立二小の内部情報まで伝えられるのに、オープンに発信している市民や教職員の動きは伝えられないということは???! 記事をある意図で書かせている人物がいるのかもしれませんね。

**『国立二小取材班』のある産経新聞がなぜ報道しないのか不思議なこと*
 6月の日教組大会の中で、産経新聞の報道の間違いを指摘したこと。9月25日、国立市で400人規模の国立二小の卒業式後の出来事の報告が行われたこと。そして、4月7日、国立二小校長が産経新聞に対して書面で『土下座をしていないので記事の訂正を要求』しているということ。なぜ報道されていないのだろう。


【4】市議会傍聴のご案内


■12月4日(月) 
▽10:00〜 斎藤(公明) 情報公開と個人情報保護に関する条例について。教育問題。校歌、校章、校旗がない学校が何故あるのか。その他。
▽13:15〜 高田(自民) 教育問題。学習指導要領の示す主旨に基づく教育。地域に開かれた学校。その他。

■12月5日(火)
▽14:30〜 柏木(共産) 教育問題。都教委が設置した、国立市立学校教育改善検討委員会に対する対応について。その他。

■12月6日(水)
▽14:30〜 重松(新しい風) 市民のプライバシーと人権。教科書採択制度。その他。
▽15:45〜 上村(こぶしの木) 行政内部の情報公開。教育問題。2小「卒業式実施報告書」問題。5小処分事実誤認。市長の教育不介入について。その他。
▽17:00〜 大田(公明) 教育問題。時間内組合活動の実態調査と給与返還。メーデーの参加数調査と対処。

■12月8日(金)10:00〜 総務文教委員会。情報漏洩疑惑の調査・改善検討委の陳情も扱われます。

■12月18日(月)
10:00〜 最終本会議。陳情が質疑・討論・採択されます。

*メールニュースのテーマに関係ありそうなものをピックアップしました。詳細は議会事務局まで。042-576-2111(市役所代表)


【5】『正論」1月号に記事


■12月1日(土)
国立通信第3弾! 子供をダシに「自由」を謳歌する教組
(国立市民・大山薫/『正論』/1月号/産経新聞社)
http://www.sankei.co.jp/pr/seiron/koukoku/seiron.html



★ 発行:「日の丸・君が代」はいらない!一橋ネット ★
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