「日の丸・君が代」はいらない!
くにたち・一橋ニュース

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2000/03/07発行


●● 今号の内容 ●●

【1】3月5日、国立のつどいに280人以上が参加
【2】続報――市議会で自民党議員が「日の丸・君が代」質問
【3】ニュースいろいろ
【4】1990年のポール問題を振り返る (5)



 みなさん、こんにちは。3月7日の北海道新聞によると、北海道の砂原町長が「国旗・国歌が嫌いな人間は国外へ」「国旗を揚げたくない先生は町立学校にはいらない。道教委、教育局にまで行って運動し、長い年月かかりましたが、お引き取りいただいた」などと6日の議会で発言し、町長が思想・信条を理由に、教職員人事に関与してきたことが明らかになったそうです。

 東京都で導入される人事考課制度(=勤評・先生の通信簿)。これが教職員にとってどんな意味を持つのか、よく教えてくれる事件だと思います。



【1】3月5日、国立のつどいに280人以上が参加
   (一橋大学学生・炭谷昇)

 5日午後、一橋大学にて卒業式・入学式の「日の丸・君が代」を考える国立のつどいが開かれました。この集いは、国立の市民・保護者・教職員・学生などの幅広い層が実行委員会をつくり、会議を重ねて実現したものです。

 国立の卒業式の様子をビデオ上映したあと、山住正己さんが講演しました。その後、元PTA連代表・教職員組合・一橋大学学生・一橋大教職員組合からの報告がありました。マスコミも数社来ており、参加者は280人以上でした。今まで「日の丸・君 が代」反対運動をしてきた人だけでなく、子どもの卒業式をひかえ今年の卒業式はどうなるのか心配している母親も多かったようです。アンケートでは、実際に国立の卒業式の様子が分かってよかったという声が多くありました。(3月6日『しんぶん赤旗』 東京のページにも掲載)



【2】続報――市議会で自民党議員が「日の丸・君が代」質問
   (炭谷昇)

 6日、国立市議会で自民党の高田議員が、マンション問題などをめぐる市政や議会運営のあり方についての質問の後、最後の4分ほどで教育委員会に提出されている「公平・公正・中立的な教育を求める要望書」について質問した。国旗・国歌の完全 実施などを求めるこの要望書には1000人近くの署名が集まっており、その半数は国立市民だという。

 教育長は、「憲法・子どもの権利の観点から公平・公正・中立に教育を行っていく」「歴史的背景や、諸外国の国旗・国歌を尊重することなどを教える」「卒業式・入学式 については、“学習指導要領に基づき、適正に実施されるよう”とした1月の教育委員会通知の通り」「小中学校では通知を踏まえ、校長を中心に議論しているところ」など と答弁した。高田議員は「小中学校でも校長を中心に強固な指導をお願いします」と 述べ、質問を終えた。なお、懸念されていた右翼・保守団体の動員はなかった。



【3】ニュースいろいろ
   (炭谷)

◆ 集会案内――国立
  ぶっとばせ 「日の丸・君が代」in 国立
  3月12日(日) 2時から3時 谷保第三公園(谷保駅徒歩10分/国立駅よりバス国立高校前下車)
  集会後デモ 歌・鳴り物・飛び入り大歓迎 にぎやかに楽しくやりましょう
  主催:ぶっとばせ「日の丸・君が代」行動する会・国立(042-573-4010)

◆ 集会案内――八王子(既報ですが、若干修正あり)
  乱発される日の丸・君が代「処分」 どうなってるの? 八王子の学校
  3月16日(木) 午後6時半〜9時 八王子労政会館(JR八王子駅北口10分、京王八王子駅中央口5分)
  報告:小中高教員・保護者・市民から
  資料代500円
  主催:考え・判断する子どもたちを育てる学校教育を!市民の会(0426-23-8802)

◆ 都教委、掲揚塔に4000万。全教職員に実施を求めるリーフ配布。
 「日の丸」掲揚を塔設置していない学校には予算を措置するとの都教委の通知を受け、都立学校93校のうち38校が新たに設置することを申請し、12校が再整備を申請した。予算額は約4000万円。
 また、1月には都立学校の全教職員を対象に「国旗掲揚・国歌斉唱指導」をするようにとのリーフレットを配布している。内容は各都道府県の実施率や、国旗・国歌は支持されているという読売新聞の社説など。(『しんぶん赤旗』2月26日などから)



【4】1990年のポール問題を振り返る (5)
   (一橋大学院生自治会・大屋定晴)

 前回まで10年前のポール問題を見てきたわけですが、現在の「日の丸」掲揚問題の論点はすでに10年前に出ていることがわかります。

 一つ目の論点は、思想・信条の自由との問題です。学生側は「『日の丸』掲揚は思想・信条の自由に反するものであり、学内で議論すべきだ」と主張したのに対し、大学当局は「『日の丸』掲揚の是非を議論することは、その議論の結果を個々人に強要することになり、思想・信条の自由を妨げるからふさわしくない」と奇妙な主張します。

 二つ目の論点として文部省による掲揚通達の解釈に関する論点があります。大学当局は、「文部省通達が執行行為を大学に要請しており、これに従ったとしても大学自治に違反しない」と主張したのに対して、学生側は「文部省通達は法律に基づいておらず命令ではない。必ずしも従う必要性はなく、大学自治の範囲内で自主的に判 断されるもの」と主張しました。

 三つ目の論点として、学内手続きの問題があります。学生側は「学長が勝手に決めるのではなく、学内各階層(学生・教官・職員)で議論すべき」と主張します。しかし、大学当局は「休日・学内行事日の掲揚は≪慣行≫であり、また、それらの日以外の特別な掲揚の決定は学長専決事項である」と主張しました。

 これらは現在も大学当局と学生側との論点になるでしょう。まさに、歴史は繰り返されているのです。



★ 発行:「日の丸・君が代」はいらない!一橋ネット ★
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