「日の丸・君が代」はいらない!
くにたち・一橋ニュース

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2000/02/13発行


●● 今号の内容 ●●

【1】短いニュース&イベント情報
【2】報告──国旗・国歌の実施を求める街頭キャンペーン A
【3】くにたちの学校から (4)



 みなさん、こんにちは。昨日のお昼は、市民・学生いっしょに駅前でのアピール・ビラ配りをしました。結構、受け取りはよく、500枚のビラが1時間ほどでなくなりました。地域・大学で地道なアピールをつづけていきたいですね。



【1】短いニュース&イベント情報

◆ イベント紹介 「いま黙ってていいの 子どもたちが危ない」
 3月4日(土) 午後2時〜5時 三多摩労働会館(立川駅北口3分)
 お話:朴慶南さん「問われている 私たちの歴史認識」
 報告:@「新しい歴史教科書」づくりとは日本をどこに導くのか
    A ここまできた都立高校への教育支配
     各地の取り組みと意見交換
 主催:実行委(042-535-3516)

◆ 土屋たかあき都議のホームページの紹介
 国旗・国歌実施を求める街頭キャンペーンに来ていた土屋議員のホームページがあります。彼の主張と実績が分かります。リンクも充実しています。お暇な方はどうぞ。
 http://www2u.biglobe.ne.jp/~t-tutiya



【2】報告──国旗・国歌の実施を求める街頭キャンペーン A
   (炭谷昇・一橋大学学生)

■ 反対している人は「暴力的」というイメージ作り
 この日配られたビラには「暴力で国旗掲揚が阻止」「違法な暴力、公務執行妨 害が野放し」などのタイトルとともに、目のつりあがった「暴力的左翼集団」が学校に乱入し「日の丸」を破り、その傍で子どもたちが泣いているというような≪おどろおどろしい≫絵が描かれていました。演説でも「暴力的」という言葉を盛んに繰り返していました。
 しかし、学校の前でビラを配ったり、校長先生と話し合ったりすることの、いったいどこが「暴力」なのでしょうか? 「南京1937」上映の際、公民館に押しかけて数々の暴言を吐いていった人たちは「暴力的」ではないのでしょうか?

■ 教職員組合への攻撃
 また、教職員組合にも悪意に満ちた攻撃がされています。「子供達を人質にして横暴を極める教職員組合」「子どもに政治的主張を押し付ける」「上部団体や組織の言いなり」「手抜き・怠け」「学校が共産党・社会党・日教組に支配されている」などと、実態とまるで違うイメージをつくりあげようとしています。

■ 植民地支配・侵略戦争の否定
 そして、彼らは「イギリスの方がもっと悪い」などという相対化によって、日本の侵略を免罪し、否定しようとしています。南京事件を否定し戦争被害者をさらに踏みにじっている人たち、中国人への蔑視・敵視をむき出しにしている人たちが、「日本の国旗・国歌を尊重できない人は、他国を尊重することができず、国際社会で困る」などと言っても全く説得力がありません。

■「考える」子どもたちを育てる学校を!
 「民主主義は多数決」「法律だから従うのは当たり前」「国旗・国歌を尊重するのは当然」「祝う会ではなく式典は当然」と無前提に信じ込むことを強制し、「考えること」「疑問に思うこと」「批判すること」が認められない、それが「日の丸・君が代」問題の持つ恐さだと思います。
 学校が自分で考える子どもたちを育てる場となること、そして「子どもが主役」「子どもが主体」の卒業式(祝う会)ができることを願い、声をあげていきたいと思います。



【3】くにたちの学校から (4)
   (国立市立小学校教員)


 教職員が自分の考えを語る《時と場》の保証こそ、今の学校に最も必要なことではないかと思われます。

 今の国立の学校の息苦しさの原因も、その当たりが欠けているからかもしれません。

 しかし、国立の学校には“皆で議論して決めていこう”という下地がまだ少し残っていて、管理職もシブシブそうせざるを得ないところがあるのですが、そんな国立の中でも「私の言うことは、全て職務命令だと思え。」という校長も出始めました。そんな中で迎える今年の卒業式・入学式です。ここで断っておきたいの は、小学校2校においては《卒業式・入学式》と言わず《卒業を祝う会・入学を祝う会》と言って《式》とは言っていません。もちろん、《卒業授与式》などと言う学校は、一校もありません。

(次回は最終回です。)



★ 発行:「日の丸・君が代」はいらない!一橋ネット ★
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