「日の丸・君が代」はいらない!
くにたち・一橋ニュース

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2000/02/08発行


●● 今号の内容 ●●

【1】1月28日教育委員会、傍聴報告
【2】くにたちの学校から (3)
【3】三多摩のイベント情報
【4】国旗・国歌を実施したい人たちの動き



 みなさん、こんにちは。昨日は大学正門前でポール建設反対のビラまきをしました。反応は、まあ普通といったところでしょうか。
 最近、メールニュース宣伝やポール建設反対のビラを大学内に貼っているのですが、ビラをほぼ全てはがされるということが起こっています。「日の丸・君が代」 に関してはビラを貼ることさえ、許されないんでしょうか?



【1】1月28日教育委員会、傍聴報告
   (岸正行・一橋大学学生)

 一週間以上たってしまい速報性に欠けますが、先月28日(金)に開催された国立市教育委員会の報告をします。傍聴者が入るには狭い一室で開催された委員会では、「日の丸・君が代」問題は「報告事項」として扱われました。指導主事と共に東京都から出向してくる学校指導課長は、以下のような「報告」を行っています。

 ≪これまで教育委員会は「学習指導要領に従い、「日の丸・君が代」の適正な取扱を求める」旨の「卒業式・入学式における国旗・国歌の取扱について」という 通知を各小中学校長宛てに出していた。今年も同内容の通知を本日(28日)提出するが、タイトルは「卒業式・入学式における国旗・国歌の指導について」に改める。「国旗・国歌」の指導は単に式典だけでなく、特に社会科、また音楽の授 業などでも学年・教育進度に応じて児童生徒に指導することになっていることから、タイトルを変えた。≫

 委員から特に質問もなく、報告は3分ぐらいで終わりました。今回は例年通り「通知」にとどまり「通達」は出ませんでしたが、指導課長が「式典だけでなく、普段の授業でも指導することになっている」ことを強調していたのが非常に気になりました。今後、「式典」だけでなく毎日の学校生活での「日の丸・君が代」強制の動向にもチェックが必要になりそうです。



【2】くにたちの学校から (3)
   (国立市立小学校教員)

 東京都では今、《職員会議》を「校長の補助機関」と位置付け、<話し合いの場>であり、<民主主義を教える場>である学校を否定していこうとしています。いったい教育行政は、《学校》を《児童・生徒》を何処へ連れて行こうとしているのでしょうか。

 その上、この4月からは、教員を今以上にがんじがらめに縛り付ける「人事考課制度」が導入されようとしているのです。

 学校現場では、校長や教頭の“権力”が巨大化するのと反比例して、教職員の“萎縮化”が進んできました。その一方で、校長も教頭も教育委員会の顔色をうかがう、管理職側の“萎縮化”も進んでいるのです。  そんな学校の中で子どもたちは、どうして生き生きした学校生活を送ることができるでしょうか。



【3】三多摩のイベント情報


2月11日(「祝日」)
 第10回 卒業式・入学式の「日の丸・君が代」を考える集い 『教育は息の長い仕事』
 午後2時〜5時 武蔵野市中町集会所(三鷹駅徒歩7分)
 講師:長澤力さん(元都立高校長)
 「日の丸・君が代」ビデオ上映
 500円
 武蔵野・新学習指導要領を考える会(0422-53-2959)

2月19日(土)
 人事考課制度の4月導入に反対する集会
 午後2時〜 国分寺・光プラザ(国立駅徒歩5分)
 多摩島嶼地区教職員組合(042-571-2921)



【4】国旗・国歌を実施したい人たちの動き 


 『正論』などによると、2月26日(土)に国立で「偏向行政から明朗行政へ」(仮称)という国立市民集会が行われるようです。内容は、「国旗国歌問題についての国立の実態リポート」「講演:国旗国歌はなぜ大切か」「市民の声と意見交換」「国旗国歌問題についての国立アピール」などです。講師は三輪和雄さん。12 月23日「南京1937」の公民館抗議行動や、1月30日の駅頭アピールにも来た、日本世論の会会長・正論の会代表です。午後4時から、市内デモも予定。午後1時半開会、場所はニューシティーホール国立(国立駅徒歩1分)です。主催は国旗国歌を考える市民の会(03-3442-2205 日本世論の会内)。



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