「日の丸・君が代」はいらない!
くにたち・一橋ニュース

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2000/02/02発行


●● 今号の内容 ●●

【1】くにたちの学校の中から (2)
【2】ポール建設に至る経緯 A〜予算と「日の丸」〜
【3】ビデオで見る「国立の卒業式」
【4】三多摩のイベント情報



 みなさん、こんにちは。前にお知らせした通り、昨日、『正論』3月号が発売さ れました。その中に、「“文教都市国立”市民派の奇妙な人権感覚」という記事があり、国立市政・公民館・市民運動などを誹謗・中傷しています。主張の内容以前に、全く事実に基づかないところがかなりあります。これについては、今 後のニュースでお伝えしたいと思います。また、1月30日の国旗・国歌の実施を求める駅前アピールに続き、国立市民集会を2月26日(土)に行うようです。



【1】くにたちの学校の中から (2)
   (国立市立小学校教員)

 学校現場では、男女平等教育を基本にして、混合名簿の出席簿作り、呼名は「さん」で、並び方は混合で、卒業証書は西暦・元号・そして併記の選択制で、指導要録の改定(国立市独自の要録作成)等々を推進してきました。これらの運動は、やはり「日の丸・君が代」を寄せ付けない力強いものとしてありました。

 しかし、都教委による人事異動要綱の改定は、今まで国立の地で頑張って きた多くの教職員を他地区へ移動させる強制的なものであり、その要綱による 入れ替わり人事は、国立の独自性を薄めていく結果になりつつあります。また、近年の管理職の質の低さにも驚かされます。そう感じる一つには、「話し合いにならない。議論にならない。」ということがあります。民主主義の場であるはずの学校で、何よりも大切にしなければならない<話し合い>が成立しないのです。



【2】ポール建設に至る経緯 A〜予算と「日の丸」〜


 前回に引き続き、一橋大学における11.12「日の丸」掲揚反対運動の前後を通じて見えてきた、大学における「日の丸」掲揚を巡る状況をお伝えします。

 11月12日の前日11月11日に、「日の丸」に反対する学生10数名に対し、学長から会合の申し出があり、学長・学生部長・事務局長(文部省の出向官僚。エリートコースらしい)との会合が学長室で行われました。学長らは、「現在小平キャンパスにて進行中の、学生寮建設計画の予算が、『日の丸』の掲揚状 況次第では文部省からおりなくなる」という主張を手変え足変え展開しました。 研究者としては財政学が専門の石学長は、「99%がた、予算と国旗掲揚は関係してくる」と自説を展開し、「予算がつかなかったら君達は責任取れるのか!」と恫喝までしてくる始末。学生の「大学の学長として『日の丸』掲揚を巡る思想・信条の自由についてはどう認識しているのか?」という質問には、「そんなの私が答える必要はない!」と繰り返し、「一官僚として、国旗を掲揚する責務がある」と主張しつづけました。

 まあすでに、「大学の良心」なんて期待するだけ損かなあ、という気もしているんですが、改めてこういう光景を見せられると本当に怒りを覚えます。ファシズムの波は一方的な思想弾圧によってのみ訪れるのではなく、官僚機構等を 利用したある種の自発性に依拠して訪れるものであることは、言うまでも無く 歴史が証明していることです。「一官僚として」とか「国家機関だから」という言説のみによった強制は、とりあえず絶対に許さないようにしましょう。

 後日談として。新学生寮の建設予算は、結局つきすぎるほどにつきました。 小平キャンパスには「とりあえず建てるけど、何が入るかワカンナイ」という建物さえ建設されるようです。公共事業へのバラマキがもちろんその財源ですが、時代錯誤の箱モノ行政すら批判できない一橋大学ってなんなんでしょうかねえ…。とにかく予算がついたからには、「予算がつかなかったらオマエのせいだ!」とかいった学長・学生部長にきちんと謝ってもらいたいもんです。(続く)



【3】ビデオで見る「国立の卒業式」


 国立の卒業式は「フロア形式」で行われています。「日の丸・君が代」なんてありません。「日の丸・君が代」がある「儀式」とか「式典」じゃないと、いい卒業式ではないんでしょうか? どんな行事が子どもの門出にふさわしいんでしょう か? 実際に行われた卒業式のビデオを見て、イメージをふくらませて見ませんか?

♪♪2月13日(日) 午後1時半 くにたち公民館講座室(国立駅)  
  子どもが主体になる学校行事を求める会(042-575-5412) ♪♪



【4】イベント情報 


2月5日(土)
 「日の丸・君が代」をぶっとばせ 元気でるでるコンサート
 午後2時半 武蔵野公開堂(吉祥寺駅)
 出演:新井英一(※定員あり)
 多摩教組主任手当拠出検討委(042-571-2921)

2月5日(土)
 田中宏最終講義・公開シンポジウム 〜日本とアジア「共生」のゆくえ〜
 人権・戦後補償・歴史認識 第2回「戦後補償問題について」
 午後1時〜 一橋大学東1号館(国立駅)
 実行委(047-425-6093)

2月6日(日)
 ゴーマニズム戦争論をのりこえる 〜歴史認識を見つめ直す〜
 午後2時 桐朋高校(国立駅)
 お話:高嶋伸欣さん
 教育フォーラム “ひと・ひと”(042-527-8095)

2月11日(「祝日」)
 考えよう「日の丸・君が代」 そして人権・民主主義 シネマ&トーク
 午後2時〜 多摩市関戸公民館(京王桜ヶ丘駅)
 「ゆんたんざ沖縄」の上映など
 実行委(042-371-2180)

2月11日(「祝日」)
 多分化共生をめざし、学校での「日の丸・君が代」の共生に反対する集い
 午後2時〜 社会文化会館(地下鉄永田町駅)
 お話:辛淑玉さん
 ※国立からの報告もあり
 都高教(03-3230-2166)



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