「日の丸・君が代」はいらない!
くにたち・一橋ニュース

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2000/01/22発行


●● 今号の内容 ●●

【1】はじめに
【2】くにたちから全国のみなさんへ
【3】一橋の屋上掲揚ポール建設決定までの経緯
【4】一橋最新情報:屋上掲揚ポール建設問題


【1】はじめに 
   (一橋学生・炭谷昇)


 メールニュースお申し込みありがとうございます。ニュース第1号ができました。 今号では、くにたち市民からのメッセージと一橋の最新情報を掲載しました。

 「日の丸・君が代」は歴史的に問題があるのみならず、(だからこそ)人権・自由・民主主義を侵す形で押しつけられてきます。私はそれがたまらなくいやです。「日の丸・君が代」への抵抗の一端として、4月までニュースを続けていきたいと思いますので、みなさん、どうぞよろしくお願いします。(一橋学生・炭谷昇)

※このニュースは基本的に転載自由です。知り合いの方にも、ぜひ紹介して下さい。



【2】くにたちから全国のみなさんへ 
   (国立市民・遠藤良子)


 「西の広島・東のくにたち」と聞いて何を思い浮かべますか?

 そうです、今話題の「日の丸・君が代」問題の真っ只中に置かれている地域です。くにたちの小・中学校では「日の丸・君が代」を用いません。必要がないからです。なぜなら今までもなかったしこれからもいらないからです。それで困ることは何もないからです。それで困る人はいないからです。

 ところが最近それを困るという人たちが、くにたちをターゲットにして激しく動き出しました。広島の世羅高校長を死に追いやったのと同じ手口を使って、学校現場や公民館を誹謗中傷し、くにたちに「日の丸・君が代」を暴力的に持ち込もうとしています。石原都政下の都教育委員会と連動しながら。はじめに書いた「西の広島・東のくにたち」とは、くにたち公民館事業の妨害に来た右翼が配ったビラの中の言葉です。

 市民派の女性市長の下で進んでいる「市民自治」も、彼らの標的であると思われます。景観の問題でも、くにたちは全国的に知られ始めているからです。わたしたち、くにたち市民は、市民としてごく当たり前に自分たちの住むまちを、自分たち自身で考え、自分たち自身の手でつくろうとしているだけです。それがなぜ右翼の標的になるので しょうか?「自由主義史観」を説く人たちの「自由」とはウソとデッチあげと脅しで押し 付ける、極めて不自由な「自由」だということを身をもって知りました。

 全国の皆さん、くにたち市民は元気です。間違ったことは何もしていません。ぜひ 、一度お越し下さい。春は駅前から続く桜並木が絶品です。お待ちしています。



【3】ポール建設決定までの経緯
   (炭谷昇)


 一橋大学の状況について、細かいことは次号以降で載せていこうと思いますが、とりあえずポール問題に至る経緯について簡単に説明しておきたいと思います。

 今まで、一橋では「祝日」などに、正門に「日の丸」が掲揚され、掲揚直後に学生有 志が降ろして返却するというのが、慣行になってきました。天皇在位10年式典のあった昨年11月12日も、掲揚直後に学生有志が降ろして返却しました。しかし、大学当局はそれ以降、学生が近づけないように、「事務棟の屋上にポールを建設し、そこに掲揚する」ことを検討し始めたのです。



【4】一橋大学の掲揚ポール建設問題
   (一橋大院生自治会・山本公徳)


 こんにちは、一橋大学で院生自治会の理事をやっている山本公徳と申します。「日の丸」掲揚に関する大学の最新動向をおしらせします。

 先日、1月19日に行われた学生部長会合で、学生自治会に対して、「日の丸」掲揚のためのポールを事務棟の屋上に設置する方針を、大学執行部が固めたことが報告されました。理由は「混乱を避けるため」だそうです。これはその後開かれた教授会においても承認されています。しかし「承認」とはいっても、教授会には「審議事項」としてではなく「報告事項」としておろされており、もともと審議した後に覆される可能性は排除されていたと言えます。

 また、この問題について学生と話し合う機会を設ける考えはないのかと問いただしたところ、「日の丸は学生らと話し合う性質のものではない」と一蹴されてしまいました。

 ポールの設置は、89年の大喪の礼のときに大学執行部が提起したことがあり、その際には学内各層から相当な意義が出されて結局撤回されたという経緯があります。大学執行部は、それを十分知りながら、しかもその時に出された問題点を何ら解決することなく、この問題を「強行」しようとしているといえます。

 「決定」されたとはいえ、実際にポールが設置されるまでにはまだ時間がかかると思われます。その間に何ができるか、状況は大変厳しいですが、みんなで検討していきましょう。



★ 発行:「日の丸・君が代」はいらない!一橋ネット ★
お問い合わせは、st77138@srv.cc.hit-u.ac.jp(炭谷)まで
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